7月6日、フェラーリは、2023年のWEC世界耐久選手権ハイパーカークラスに参戦するハイブリッド・プロトタイプのティザーイメージを公開した。開発作業が進むLMH車両はカモフラージュ柄に覆われた状態ではあるが、初めて全体のシルエットが確認できるかたちで披露されている。
イタリアのメーカーは先月、フランスでル・マン24時間レースが開催されている最中にフロントエンドのティザー画像を公開した。今回はそれに続く第2弾となり、カモフラージュカラーと一部が影に隠されたものではあるが、実車のスタイルをおおよそ確認できるイメージとなっている。
また、フェラーリの広報担当者は、このクルマがアレッサンドロ・ピエール・グイディの手でドライブされ、フィオラノのテストトラックで最初のロールアウトを終えたことを認めている。
フェラーリは2023年シーズンのWEC開幕戦から、まだ名称が明かされていないハイブリッド・プロトタイプカーを走らせることを目指しており、現在は同ブランドのワークスドライバーのリストを活用してこのクルマの開発を進めている最中だ。
同社のGTスポーツ部門で責任者を務めるアントネッロ・コレッタは、「これは、このプロジェクトに携わった人々と私たちのファミリーのファンの両方が心待ちにしていた、本当にエキサイティングな瞬間だ」と語った。
「デザイン、シミュレーションなど、何カ月もかけて作り上げたものに触れることできることで、私たちは新たなエネルギーと刺激を受けることができる」
「私たちは達成した結果を誇りに思っている。テスト期間中は、LMHの特徴であるボリュームやスタイルを隠すマスキングを施しているが、それが紛れもなくフェラーリであることを認識できると思う」
AFコルセが運営する2台のファクトリープログラムによるフェラーリのハイパーカー部門へのコミットメントは、ル・マンでの最後のトップカテゴリー参戦から50周年に合わせたものになるとともに、ル・マンの100周年とも一致する。