アルピーヌの速さに「本当に驚いた」とブエミ。8号車はトラブル時に油圧ブレーキを使用/WECモンツァ

 TOYOTA GAZOO Racingのセバスチャン・ブエミは、WEC世界耐久選手権のハイパーカー・クラスにおけるアルピーヌのフォームが、これまでのところ「非常に読みにくい」と感じている。

 ブエミ、平川亮、ブレンドン・ハートレーのトリオで2022年シーズンを戦う8号車トヨタGR010ハイブリッドは、第4戦モンツァ6時間レースで、アルピーヌA480ギブソンのマシュー・バキシビエール/ニコラ・ラピエール/アンドレ・ネグラオ組に次ぐ総合2位となった。

トヨタ、WECモンツァから新たなデフを導入。テスト期間が短く「プジョーが先行」と技術責任者

 TOYOTA GAZOO Racingは、この週末に行われるWEC世界耐久選手権第4戦モンツァに向けて、トヨタGR010ハイブリッドに新しいデフを搭載した。トヨタのテクニカル・ディレクターであるパスカル・バセロンはこのことについて、「大きな変化」だと語った。

“リヤウイングレス”という独創的なデザインテーマを掲げるプジョー9X8のデビューと同時に、トヨタの4輪駆動ハイブリッド・プロトタイプカーはこのモンツァ・ラウンドから始まるシーズン後半戦で、まったく新しいディファレンシャル・ハードウェアを導入することになった。

僅差の戦いが続いたトヨタ。7号車のトラブルまで「互いに必死でプッシュ」/ル・マン24時間

 2022年のル・マン24時間レースを制したTOYOTA GAZOO Racingのテクニカルディレクターであるパスカル・バセロンは、同レースでトップ争いを演じた2台のトヨタGR010ハイブリッドのバトルは「非常にタイト」であり、小林可夢偉組の7号車にトラブルが発生し勝負を決定づけるまで、互いが優位に立とうと「必死でプッシュしていた」と語った。

 同氏はトヨタがル・マン5連覇を達成した後、2台のトヨタGR010ハイブリッドの戦いは、電気モーターに関連するトラブルで7号車が姉妹車の8号車から数分の差をつけられてしまうまで、激しく互角の戦いをしていたと述べた。