ポルシェのマコウィッキが語るLMDhと日欧レース比較。かつての盟友・山本尚貴には「ル・マンで待ってるよ!」

 2022年のWEC世界耐久選手権第3戦ル・マン24時間レースで、悲願のクラス優勝を達成したフレデリック・マコウィッキ。LMGTEプロクラスにポルシェGTチーム91号車ポルシェ911 RSR-19をドライブして参戦し、レギュラードライバーのジャンマリア・ブルーニ、リヒャルト・リエツとともに、激戦のクラスを制した。

 ポルシェはクラス消滅に伴い今季限りでLMGTEプロでの活動を終了、2023年からはWECおよびIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権でのLMDhプログラムに、ワークス活動が移行する。マコウィッキもLMDh車両『ポルシェ963』の開発テストドライバーを務めるなど、多忙なスケジュールをこなしている。

ポルシェのエストーレ、裁定に不満爆発。同じ違反でも「フェラーリがペナルティを受けないのはいつものこと」/第4戦モンツァ

 WEC世界耐久選手権第4戦モンツァで、レース終盤にAFコルセの51号車フェラーリ488 GTE Evoと印象的なクラス3番手争いを展開したポルシェGTチーム92号車ポルシェ911 RSR-19のケビン・エストーレは、ふたつのアクシデントの責任があるとして科せられたドライブスルーペナルティに対し、不満を露わにした。

コロナ陽性で“重度の症状”のリエツに代わり、マコウィッキがワークスポルシェから急遽参戦/WECモンツァ

 ポルシェは、WEC世界耐久選手権第4戦モンツァ6時間レースにおける91号車ポルシェ911 RSR-19のドライバーとして、フレデリック・マコウィッキを起用すると発表した。

 ポルシェGTチーム91号車のレギュラーを務めるリヒャルト・リエツが、新型コロナウイルスの検査で陽性反応を示したため。マコウィッキはジャンマリア・ブルーニとのコンビで、モンツァ戦に出場する。

トヨタ、ル・マン5連覇! 平川亮が最高峰デビュー年に初優勝、可夢偉組7号車はトラブルで2位/決勝24時間後レポート

 フランス、ル・マンのサルト・サーキットを舞台に争われた2022年WEC世界耐久選手権第3戦/第90回ル・マン24時間レースは、現地時間の6月12日16時過ぎにフィニッシュを迎えた。

 総合優勝を遂げたのはトヨタGAZOO Racingからハイパーカークラスに参戦した8号車GR010ハイブリッド(セバスチャン・ブエミ/ブレンドン・ハートレー/平川亮)。トヨタにとっては2018年のル・マン初制覇から5年連続での優勝となり、今季よりトヨタのドライバーに抜擢された平川にとっては、初の総合優勝となった。

 ブエミとハートレーは、2020年に中嶋一貴とともに優勝して以来、2年ぶりの勝利。また、8号車陣営としては2022年シーズンにおける初優勝ともなった。