8月4日、ファナテック・GTワールドチャレンジ・アジア・パワード・バイ・AWSを運営するSROモータースポーツ・グループは、10月21〜23日にインドネシアのマンダリカ・インターナショナル・ストリート・サーキットで予定されていたシリーズ最終戦をキャンセルすると発表した。これによりシリーズは9月23〜25日の岡山国際サーキットが最終ラウンドとなる。
バレンティーノ・ロッシ、2023年もGTWCヨーロッパ参戦を希望「将来的にはル・マンに出たい」
元MotoGPライダーのバレンティーノ・ロッシは、今季デビューしたファナテック・GTワールドチャレンジ・ヨーロッパ・パワード・バイ・AWSに、2023年も引き続き参戦することを期待しており、「90%」の確率で復帰することを明言している。
MotoGPで7度の世界チャンピオンに輝いたロッシは、今年初めてGTレースでフルシーズンを過ごし、チームWRTが運営する『アウディR8 LMSエボII』でスプリントカップとエンデュランスカップの両方に参戦中だ。
【動画】2022年IGTC第2戦/GTWCヨーロッパ第7戦スパ24時間 決勝ハイライト
7月30日から翌31日にかけて、ベルギーのスパ・フランコルシャン・サーキットで行われた第74回『トタルエナジーズ・スパ24時間』決勝レースのダイジェスト動画が、SROモータースポーツ・グループの公式Youtubeチャンネル『GTWorld』で公開されている。
この動画はIGTCインターコンチネンタルGTチャレンジ第2戦、およびファナテック・GTワールドチャレンジ・ヨーロッパ第7戦として開催された24時間(1440分)レースを60分の1サイズに凝縮したもの。7月最後の週末にまる1日かけて争われた白熱の戦いを24分で振り返ることが可能となっている。
最後尾から一時首位に浮上したKCMGポルシェ、優勝を争う終盤に「ペースがなかった」/スパ24時間
KCMGから2022年のトタルエナジーズ・スパ24時間に参戦したローレンス・ファントールは、グリッド最後尾の66番手から追い上げをみせた47号車ポルシェ911 GT3 Rが同レースの総合優勝に挑戦するには、終盤に「ペースが足りなかった」と語った。
木曜日の予選でニック・タンディとファントールがブレーキングトラブルによりラップタイムを出せなかったため、デニス・オルセンを加えたKCMGのトリオは決勝に向けて大きな課題を抱えることになった。具体的には47号車ポルシェは、プロクラスのライバルたちから大きく離れたグリッドの最後尾、総合66番手からレースを開始することになったのだ。
BMWがチームWRTとの契約を発表。LMDh車両で2024年WECハイパーカークラスに参戦へ
BMWは8月2日、2024年のWEC世界耐久選手権ハイパーカークラスにおいて、チームWRTがBMWのファクトリーLMDhプログラムを運営すると発表した。
この日の朝、チームWRTは13年にわたり手を組んできたアウディとの提携終了を発表していた。WRTは新たにBMWと契約を結び、現在開発中の『BMW MハイブリッドV8』をWECに投入、シリーズ制覇とル・マン24時間レースでの総合優勝を目指すことになる。
なお、WRTがLMDh契約に付随して、GTのレースプログラムもBMW M4 GT3へと移行させるかどうかは未定となっている。
“爆弾”は2位のAMGにも。女性ドライバー5名がクラス優勝etc.【スパ24時間 決勝後Topics】
7月28日から31日にかけて、ベルギーのスパ・フランコルシャン・サーキットで行われた『トタルエナジーズ・スパ24時間』は、88号車メルセデスAMG GT3(AMGチーム・アコーディスASP)の勝利で幕を閉じた。2022年シーズンのIGTCインターコンチネンタルGTチャレンジ第2戦/ファナテック・GTワールドチャレンジ・ヨーロッパ第7戦として開催された同イベント決勝後のトピックスを紹介する。
■IGTC/GTWCヨーロッパのポイントランキング動向
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メルセデスAMGは、第74回トタルエナジーズ・パ24時間レースでアコーディスASPチームの88号車AMG GT3が優勝したことで、IGTCのメーカーランキングで大きなリードを確立した。同陣営は開幕戦バサースト12時間でも勝利しており、今季はここまで2戦2勝としている。
チームWRT、13年にわたるアウディとの関係を2022年限りで終了へ。LMDhではBMWとタッグか
ベルギーのチームWRTは8月2日、2022年をもってGTレースにおけるアウディとのパートナーシップを終了すると発表した。2010年のチーム設立以来、13シーズンにわたってアウディのGTマシンを世界中で走らせ、アウディGTレースのの代名詞的存在ともなっていたWRTは、大きな節目を迎えることになる。
同チームはその声明のなかで、GT3やWEC世界耐久選手権での活動については継続し、「レースの旅の新たなチャプター(章)に取り組む」と付け加えている。
ル・マン24時間の“2倍ポイント制”は妥当か。「後半3戦が台無し」と訴えるフィリペ・アルバカーキ
ユナイテッド・オートスポーツUSAからWEC世界耐久選手権に参戦するフィリペ・アルバカーキは、ル・マン24時間レースで与えられる通常の2倍のポイントが、WECの残りのシーズンのタイトル争いを「台無しにしている」と表現し、ポイントシステムの変更を求めている。
リタイア寸前だった88号車メルセデスAMG、ペダルボックスの問題を赤旗中に対処/スパ24時間
7月30日から31日にかけて、スパ・フランコルシャン・サーキットで開催された第74回トタルエナジーズ・スパ24時間。“世界三大耐久レース”のひとつに数えられる同レースで優勝したダニエル・ジュンカデラは、トップフィニッシュを果たした88号車メルセデスAMG GT3(AMGチーム・アコーディスASP)がリタイアの危機にあったことを明らかにした。
ラファエル・マルチェッロ、ジュール・グーノンとともに24時間レースを戦ったジュンカデラは、週末に行われたイベントでメルセデスAMGに2013年以来、9年ぶりとなる総合優勝をもたらした。
インディアナポリス戦の2023年復活が正式決定。インフィールドでは“初の試み”も/IMSA
北米でスポーツカーレースを統括するIMSAは7月29日、2023年9月17日にアメリカ・インディアナ州のインディアナポリス・モータースピードウェイ(IMS)で、ウェザーテック・スポーツカー選手権のレースを開催すると正式発表した。イベント名称は『IMSA・バトル・オン・ザ・ブリックス』となり、2時間40分のウェザーテック選手権のレースのほか、IMSAミシュラン・パイロット・チャレンジの4時間レースが行われる。
このイベントは、ロジャー・ペンスキーがIMSを買収したときから検討されていたもので、2023年のウェザーテック選手権カレンダーではミド・オハイオに代わるものと理解されているが、カレンダーの全容はまだ公表されていない。