M4 GT3は扱いやすいとBMWのイェロリー「パンクさえなければ優勝できたと思う」/スパ24時間

 ローヴェ・レーシングから2022年トタルエナジーズ・スパ24時間に参戦したニック・イェローリは、98号車BMW M3 GT3がレースの終盤にタイヤのパンクに見舞われるまで、「優勝を争うことができた」と感じていると語った。

 このイギリス人ドライバーがフィニッシュまで残り2時間の時点で総合3番手を走行していたとき、98号車BMWはプーオンの進入で突然姿勢を乱した。その原因はピレリ製の右リヤタイヤのパンクにあり、ピットまでスロー走行を強いられたことが同車を表彰台から遠ざけ、総合6位でレースを終える要因となった。

メルセデスAMG、2013年以来9年ぶりのスパ24時間優勝。ASPとゲットスピードで1-2達成

 7月31日、ベルギーが誇る伝統のグランプリサーキット、スパ・フランコルシャンで第74回『トタルエナジーズ・スパ24時間』の決勝レースが行われ、ラファエル・マルチェッロ/ダニエル・ジュンカデラ/ジュール・グーノン/組88号車メルセデスAMG GT3(AMGチーム・アコーディスASP)が総合優勝を果たした。

 2022年シーズンのIGTCインターコンチネンタルGTチャレンジ第2戦、およびGTワールドチャレンジ・ヨーロッパ第7戦として7月28日から開催されているスパ24時間。決勝レースは、30日土曜の定刻16時45分にスタートが切られ、グリッドに並んだ計66台のマシンが24時間後のフィニッシュを目指して走り出した。

BMWローヴェがワン・ツー体制を築き、赤旗も挟んだレースを折り返す【スパ24時間 途中経過】

 7月30日にスタートが切られた第74回『トタルエナジーズ・スパ24時間』は決勝レースの折り返しとなる12時間が経過した。現地31日(日)4時45分を回った時点での総合首位はニッキー・キャツバーグ/アウグスト・ファーフス/フランク・イェロリー組98号車BMW M4 GT3(ローヴェ・レーシング)。総合2番手には同じくBMW M4 GT3の50号車(BMWジュニア・チーム・ウィズ・ローヴェ)がつけている。

 ベルギーのスパ・フランコルシャン・サーキットで、IGTCインターコンチネンタルGTチャレンジ第2戦/GTワールドチャレンジ・ヨーロッパ第7戦として開催されている2022年のスパ24時間。66台のマシンがグリッドに着いた決勝レースは土曜日の16時45分、晴天の下ドライコンディションでスタートが切られた。

KPAXランボルギーニ、技術違反によりポール剥奪。30グリッド降格と罰金の裁定/スパ24時間

 7月29日に行われた『トタルエナジーズ・スパ24時間』のスーパーポールで、最速タイムを記録したオレンジ1・KAXレーシングの6号車ランボルギーニ・ウラカンGT3エボ(アンドレア・カルダレッリ/ジョーダン・ペッパー/マルコ・マペッリ組)に技術的違反が発見された。これにより6号車ランボルギーニは当該セッションのタイム抹消によってグリッド降格、加えてチームには罰金が科されている。

 カルダレッリが金曜のスーパーポール・シュートアウトでファステストタイムをマークしたランボルギーニ・ウラカンGT3エボは、エンジン・パラメーターとエアフィルターがSROモータースポーツ・グループの最初の性能バランステストで使用したものと一致していなかったことが判明した。

ロッシに再びペナルティ。フェラーリ296 GT3、テスト参戦の予定なしetc.【スパ24時間 予選後Topics】

 7月28日から31日にかけて、ベルギーのスパ・フランコルシャン・サーキットで“世界三大耐久レース”のひとつである『トタルエナジーズ・スパ24時間』が開催されている。今大会にまつわる各種情報を、決勝レースに向けたトップ20グリッドとポールポジションを決定する“スーパーポール”が行われた金曜のパドックからお届けする。

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 スパ・フランコルシャンのトラックでスーパーポールが実施された7月29日(金)、同サーキットでSROの年次プレスカンファレンスが開かれ、2023年のIGTCインターコンチネンタルGTチャレンジ、GTワールドチャレンジ・ヨーロッパ、同アメリカンシリーズのレーススケジュールが発表された。

2023年1月からのFIAドライバーカテゴライゼーション発表。GTWCでのカテゴリー分けも変更

 7月29日、ベルギーのスパ・フランコルシャンで開催されているトタルエナジーズ・スパ24時間にあわせ、SROモータースポーツ・グループはステファン・ラテル代表が登壇し、さまざまな発表を行ったが、このなかで2023年1月1日から発行する、新しいFIAドライバーカテゴライゼーションと、2023年からのドライバーの組み合わせによるカップ名の変更が明らかにされた。

世界でいちばん走っているGT3カーはどの車種!? SROがGT3のグローバルな統計を公表

 7月29日、ベルギーのスパ・フランコルシャンで開催されているトタルエナジーズ・スパ24時間にあわせ、SROモータースポーツ・グループはステファン・ラテル代表が登壇し、2023年以降に向けた展望についてのプレスカンファレンスを行った。このなかで、ラテル代表は自らの組織が作り出したGT3カーの世界的な展望について語る前に、現在世界中に何台のGT3カーが走っているのかを明らかにする図を公開した。

ランボルギーニ、スパ24時間で初ポール獲得。立役者のカルダレッリ「やりがいがあった」

 7月29日にスパ・フランコルシャン・サーキットで行われたスーパーポールを制し、IGTCインターコンチネンタルGTチャレンジ第2戦/GTワールドチャレンジ・ヨーロッパ第7戦『トタルエナジーズ・スパ24時間』の総合ポールポジションを獲得したアンドレア・カルダレッリ(オレンジ1・KPAXレーシング)は、ランボルギーニ社にとって初となった同イベントでの快挙に対し「本当にやりがいがあった」と語った。

 28日木曜に実施された予選のQ3セッションで6番手タイムを記録したカルダレッリは、翌29日金曜のスーパーポールで6号車ランボルギーニ・ウラカンGT3エボを駆り、2分16秒221という全体ベストタイムマーク。30日土曜から始まる決勝レースのグリッド最前列を確保した。

ポルシェ、新型GT3カー『911 GT3 R』を正式発表。992型は4.2Lフラット6を搭載

 7月30日、ポルシェ・モータースポーツは来年、カスタマーチームとともにグローバル競争に参入する新型GT3マシン『ポルシェ911 GT3 R』を正式発表し、その技術的な詳細を公開した。

 最新のポルシェ911 GT3 Rは、992世代の『ポルシェ911』ロードゴーイングモデルがベースとなっている。ドイツのメーカーによると、この新型GT3カーの主要なフォーカスエリアは、“パワーの向上、洗練されたエアロダイナミクス、バランスの最適化”であるという。

カルダレッリ駆る6号車ランボルギーニがスパ24時間のポール獲得。トップ3に3メーカーが並ぶ

 7月29日、ベルギーのスパ・フランコルシャン・サーキットでIGTCインターコンチネンタルGTチャレンジ第2戦/GTワールドチャレンジ・ヨーロッパ第7戦として開催されている『トタルエナジーズ・スパ24時間』のスーパーポールが行われ、予選で20台に絞られたマシンの中で最速タイムを記録したアンドレア・カルダレッリ駆る6号車ランボルギーニ・ウラカンGT3エボ(オレンジ1・KPAXレーシング)が第74回大会のポールシッターとなった。

 28日(木)に実施された予選で、各チーム3~4名のドライバーが出した平均タイムでベスト20に入ったマシンのみが進出を許されたこのシュートアウトセッションでは、暫定20番手となったクルマから順にコースインし、1名のドライバーが3回までのアタックの中で記録したベストタイムで決勝のグリッドが決定する。