名物インディゴ戦の週末はDJRマスタングが1-2達成、ウォーターズとモスタートも勝利/RSC第6戦

 2022年RSCレプコ・スーパーカー・チャンピオンシップ第6戦として、6月17~19日にヒドゥン・バレー・レースウェイにて争われた『ダーウィン・トリプルクラウン』は、名門ディック・ジョンソン・レーシング(DJR)のシェルVパワー・フォード・マスタングが土曜を制圧。ポールシッターの僚友を打ち負かしたアントン・デ・パスカーレ(フォード・マスタング)がレース1を制覇し、DJRがワン・ツー・フィニッシュを達成した。

 続く日曜レース2はキャメロン・ウォーターズ(ティックフォード・レーシング/フォード・マスタング)が、最終ヒートのレース3はチャズ・モスタート(ウォーキンショー・アンドレッティ・ユナイテッド/ホールデン・コモドアZB)がそれぞれ制し、ダーウィンの週末はフォード勢が3戦2勝を挙げている。

BMW、先代の成功を受け継ぐ新型M4 GT4を発表。2023年からのデリバリーを予定

 6月17日、BMWモータースポーツはアメリカのバージニア・インターナショナル・レースウェイで開催されているGTワールドチャレンジ・アメリカの会場で、G82型新型BMW M4 GT4を公開した。先代のF82型M4 GT4の成功を引き継ぐニューマシンで、2023年のデリバリー開始を予定している。

ホンダのベテランが土曜スプリントで5年ぶり勝利。日曜はルノーが今季2勝目/STC2000第5戦

 6月11~12日の週末に、アルゼンチン・サンティアゴに位置する同国が誇る国際トラック、テルマス・デ・リオ・オンドを舞台に争われたスーパーTC2000(STC2000)第5戦は、リバースグリッドの土曜スプリントでプーマ・エナジー・ホンダ・レーシングのベテラン、ファビアン・シャナントゥオーニ(ホンダ・シビックSTC2000)が、2017年以来約5年ぶりとなる勝利を収めた。

 一方、40分+1ラップの通常フォーマットで争われた日曜決勝は、予選でトップ3独占を成し遂げていた新生アクシオンエナジー・スポーツ・STC2000のエース、リオネル・ペーニャ(ルノー・フルーエンスGT)が今季2勝目をマークし、2位にシボレーYPFチームの王者アグスティン・カナピノ(シボレーYPFクルーズ)、3位にマティアス・ミラ(ルノー・フルーエンスGT)が続く結果となった。

新型『アキュラ・インテグラ』がパイクスピークで実戦デビュー。最終型『NSXタイプS』も参戦へ

 ホンダの北米法人とアキュラ、そして現地のモータースポーツ活動を担うホンダ・パフォーマンス・ディベロップメント(HPD)は6月14日、今季で記念すべき100回大会を迎えるPPIHCパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムに向けた参戦体制を発表。6月26日の本戦には、現地でまもなく発売予定の新型『ホンダ・インテグラ』がモータースポーツ・デビューを飾るとともに、最終型『NSXタイプS』の参戦や大会オフィシャル・ペースカーを務めることをアナウンスした。

 HPDの開発エンジニアが主体となってステアリングを握るアキュラ・ブランドの全5台は、恒例のタイムアタック1クラスやエキシビションへの参戦を表明。そのうち各2台の『TLXタイプS』『NSXタイプS』とともにエントリーする新型『ホンダ・インテグラ』は、約16年ぶりにクーペスタイルを持つ5ドア・ノッチバックとして復活を遂げ、米国市場でこの6月からの販売が計画される。

インディ500再挑戦は「目標として薄れてきている」とアロンソ。現在はF1に完全集中

 過去3度インディ500に挑戦したフェルナンド・アロンソは、エアロスクリーン導入によるマシンの変化や、レースの危険性に対する懸念からインディ500に対する興味が薄れ、今後の再挑戦についてほぼ白紙状態であることを明かした。

王者ノルベルト・キスが地元戦でハットトリック達成。フレイトライナーも今季初優勝/ETRC第2戦

 6月11~12日にハンガロリンクで争われた2022年ETRCヨーロピアン・トラック・レーシング・チャンピオンシップ第2戦は、王者ノルベルト・キス(レベス・レーシング/マン)が開幕に続く予選完全制覇から“ハットトリック”達成の大暴れ。しかし赤旗中断の波乱となった土曜レース2のみ、2017年王者アダム・ラッコ(バギラZMレーシング/フレイトライナー)が気を吐き、王者のパーフェクトゲームを阻止する今季初勝利を飾っている。

佐藤万璃音、FIA-F2アゼルバイジャンはレース1の不運越えレース2で得点「ホッとしています」

 6月10〜12日、アゼルバイジャンのバクー市街地で開催されたFIA-F2第6ラウンドで、佐藤万璃音(ビルトゥジ・レーシング)は、レース1ではポイントをうかがいながらも不運なアクシデントに巻き込まれてしまうことに。しかしレース2では、混乱をくぐり抜け8位に。今季3回目のポイント獲得を果たした。

イングラムがヒョンデ初ポールから連勝。大クラッシュのダン・ロイドは今季欠場か/BTCC第4戦

 6月11~12日にオールトンパークで争われたBTCCイギリス・ツーリングカー選手権第4戦は、開幕序盤戦のリーダーボードを率いたトム・イングラム(ブリストル・ストリート・モータース・ウィズ・エクセラー8・トレードプライスカーズ.com/ヒョンデi30ファストバック Nパフォーマンス)が、自身唯一となる「表彰台を獲得していないサーキット」で躍進。イングラムにとっては今季初、そしてヒョンデとエクセラー8・モータースポーツにとっても初めての予選ポールポジション獲得から、見事な連勝劇を決めている。

 一方、リバースグリッドからステファン・ジェリー(チームBMW/BMW 330e Mスポーツ)が勝利を飾った最終ヒートでは、高速直線区間で発生した多重クラッシュにより、4冠王者コリン・ターキントン(チームBMW/BMW 330e Mスポーツ)とイングラムの僚友ダン・ロイド(ブリストル・ストリート・モータース・ウィズ・エクセラー8・トレードプライスカーズ.com/ヒョンデi30ファストバック Nパフォーマンス)が救急搬送される事態に。肺を損傷したロイドは、現時点で今季残りのシーズン参戦は難しい状況となってしまった。

DTM経験者が揃い踏み。エクストローム、マルタンを抑えたタンベイが初優勝/ETCR第3戦ハンガリー

 5月20~22日の週末に予定されていた第2戦イスタンブール・パークが土壇場で延期され、スライドの第2戦として6月10~12日に開催されたETRCハンガロリンク戦は、今季デビューを飾った新生クプラEKSのエイドリアン・タンベイ(クプラe-Racer)が、僚友兼チーム代表のマティアス・エクストローム(クプラe-Racer)や、同じく今季初参戦のマキシム・マルタン(アルファロメオ・ジュリアETCR)らを降してシリーズ初優勝。奇しくもDTMドイツ・ツーリングカー選手権経験者らが上位を独占する結果となった。

ダニエル・スアレス、終盤完全リードを奪ってカップシリーズ初優勝を達成/NASCAR第16戦

 かつてインフォニオン・レースウェイとも呼ばれたソノマで、6月11~12日に開催されたNASCARカップシリーズ第16戦『Toyota/Save Mart 350』は、終盤となる残り23周から盤石のラップリーダーに立ったダニエル・スアレス(トラックハウス・レーシングチーム/シボレー・カマロ)が、歓喜のカップシリーズ初優勝。一足先に今季カップ初勝利を飾った僚友ロス・チャスティンと同じくロードコースでの初勝利となり、意外なことにメキシコ出身者としても、シリーズ初勝利を挙げたドライバーとして歴史に名を刻むこととなった。