ヒョンデのスニネン、WRC2トップフィニッシュも失格に。パーツの重量不足が発覚/WRCフィンランド

 8月4~7日に開催されたWRC世界ラリー選手権第8戦『ラリー・フィンランド』において、WRC2クラスでトップフィニッシュしたテーム・スニネン(ヒョンデi20 Nラリー2)は、彼がドライブした車両にレギュレーション違反が見つかったため失格となった。

 ヒョンデ・モータースポーツNからWRCのプレミアサポートカテゴリーに参戦し見事、母国フィンランドで今季初優勝を飾ったと思われたスニネンだったが、無情にもその結果は取り消されることとなった。失格の裁定はイベント後の車検とユバスキュラでの公聴会を経て決定されている。

ウォールに大クラッシュも4位入賞。アキュラARX-05の耐久性をオリバー・ジャービスが賞賛/IMSA

 ロード・アメリカで8月7日に行われたIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第10戦『IMSAファストレーン・スポーツカー・ウイークエンド』の決勝終盤、順位争いのなかでコース脇のウォールにノーズからハードヒットしたメイヤー・シャンク・レーシングのオリバー・ジャービスは、ダメージを負ったマシンで4位フィニッシュを果たしたあと、アキュラARX-05の耐久性を賞賛した。また、ライバル陣営からも、アクシデント後も走行を続けたマシンに驚きの声が上がっている。

BMWのLMDh車両、バルセロナとアラゴンで走行後に渡米。セブリングでの24時間テストに参加へ

 BMWが開発中のLMDh車両『BMW M ハイブリッド V8』は、2023年にIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のGTPクラスに、そして2024年にはWEC世界耐久選手権のハイパーカークラスへと参戦する。

 2023年1月、IMSA開幕戦デイトナ24時間レースでのデビューへ向け、7月にはシャシーパートナーであるダラーラ社があるイタリア・バラーノでシェイクダウンを行ったことを明らかにしているが、陣営はこのあと、スペインのバルセロナ・カタルーニャサーキットと、モーターランド・アラゴンでテスト走行を行い、その後M ハイブリッドV8を米国へと送り込む予定だという。

WTRアキュラ、雨混じりのレースを制し今季4勝目。MSRはクラッシュで選手権首位陥落/IMSA第10戦

 6月7日、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第10戦『IMSAファストレーン・スポーツカー・ウイークエンド』の決勝レースがアメリカ、ウィスコンシン州のロード・アメリカで行われ、コニカミノルタ・アキュラARX-05(ウェイン・テイラー・レーシング)のリッキー・テイラー/フィリペ・アルバカーキ組10号車アキュラARX-05が総合優勝を飾った。

 2017年にデビューしたDPiカーが参加するレースも残すはあと2戦。シーズン終盤、DPiラストイヤーのチャンピオンシップを占ううえでも重要な1戦は、気温22度/路面温度25度、非常に細かな雨が落ちるなか、ドライコンディションで2時間40分レースのスタートが切られた。

WEC富士の暫定エントリーリストが発表。ニック・キャシディ欠場、代役はダビデ・リゴン

 9月9日から11日にかけて、静岡県の富士スピードウェイで開催される、2022年WEC世界耐久選手権第5戦『富士6時間耐久レース』の暫定エントリーリストが公開された。7月21日付で発表されたリストでは、4クラス合計36台の参加が明らかになっている。

 ル・マン覇者でありシリーズチャンピオンでもあるTOYOTA GAZOO Racingが、2台のトヨタGR010ハイブリッドを走らせているハイパーカークラスでは、前戦モンツァでデビューを飾ったプジョー・トタルエンジーズのプジョー9X8も2台揃って登場予定だ。

JAF、2023年FIA国際スポーツカレンダー登録申請一覧を発表。F1やWRC、WECの日本戦の日程も

 8月8日、JAF日本自動車連盟は、2023年FIA国際スポーツカレンダー登録申請一覧を発表した。JAFからFIA国際自動車連盟に対し、2023年の開催スケジュールを申請したものの一覧となるが、スーパーGT、全日本スーパーフォーミュラ選手権のカレンダーに加え、国際格式レース/ラリーのカレンダー申請一覧が掲載されている。

IMSA、2023年シーズンスケジュールを発表。GTP元年はインディナポリスを含む計11戦に

 ウェザーテック・スポーツカー選手権を運営するIMSAは8月5日、2023年シーズンのスケジュールを発表。この中で年間11のイベントの開催と、ミド・オハイオならびにデトロイト戦がカレンダーから外れることが確認された。

 ロード・アメリカで5日金曜に行われた“ステート・オブ・ザ・スポーツ”の演説でアナウンスされたこのスケジュールは、DPiに代わって次世代プロトタイプ・フォーミュラであるLMDhカーで争われる、新たな最高峰カテゴリーのGTPクラスを筆頭に、計5クラスすべてが参加する6つのイベントが含まれている。

スパ24時間でクラス表彰台を獲得した富田竜一郎に聞く「気分良く走ることができた」

 7月26〜31日、ベルギーのスパ・フランコルシャンで開催されたインターコンチネンタルGTチャレンジ第2戦/ファナテック・GTワールドチャレンジヨーロッパ第7戦、第74回『トタルエナジーズ・スパ24時間』の決勝レース。チームWRTの33号車アウディR8 LMSエボIIをドライブし2年目の挑戦を果たした富田竜一郎は、序盤のアクシデントでの遅れから挽回し、総合24位/クラス2位表彰台を獲得した。そんな富田にスパ24時間挑戦について聞いた。

速さよし、気品よし。GTWCアジアに挑むジョホールの王子たちのモータースポーツへの情熱

 7月15〜17日に鈴鹿サーキットで、22〜24日に富士スピードウェイで2週連続のレースが開催されたファナテック・GTワールドチャレンジ・アジア・パワード・バイ・AWS。今季シリーズにフル参戦しているオーストラリアのトリプルエイトJMRの若きブロンズドライバー、H.H.プリンス・アブドゥル・ラーマン・イブラヒム、H.H.プリンス・アブ・バーカー・イブラヒムのふたりは、実はマレーシアのジョホール州の王子殿下たち。彼らにモータースポーツへの情熱と、将来を聞いた。

キャデラックLMDhは「すでにDPiと近いレベル」とブルデー。開発初期テストでの感触に好印象

 チップ・ガナッシ・レーシング(CGR)のセバスチャン・ブルデーは、現在キャデラック陣営が開発している新型LMDhマシンが「すでに(現行レースカーと同じ)ウインドウにいる」と感じており、車重の増加とハイブリッドパワーという違いがあるにもかかわらず、キャデラックDPi-V.Rと大きな違いが感じられないことを認めた。

 CGRから2022年のIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権DPiクラスに参戦しているブルデーは先月、セブリング・インターナショナル・レースウェイで行われたダラーラ製プロトタイプカーの開発テストに参加。そこで実際にマシンを走らせた彼は、まだ開発の初期段階であるにもかかわらず、ポジティブな印象を受けたという。