バレンティーノ・ロッシ、2023年もGTWCヨーロッパ参戦を希望「将来的にはル・マンに出たい」

 元MotoGPライダーのバレンティーノ・ロッシは、今季デビューしたファナテック・GTワールドチャレンジ・ヨーロッパ・パワード・バイ・AWSに、2023年も引き続き参戦することを期待しており、「90%」の確率で復帰することを明言している。

 MotoGPで7度の世界チャンピオンに輝いたロッシは、今年初めてGTレースでフルシーズンを過ごし、チームWRTが運営する『アウディR8 LMSエボII』でスプリントカップとエンデュランスカップの両方に参戦中だ。

完走から10カ月、ふたたびル・マンを訪れた青木拓磨「僕にとって特別な場所。またレースに出たい」

 1998年にテスト走行中に起きた不慮の事故により脊髄損傷を負い、下半身不随になるという悲劇に襲われるも、翌年にはホンダ・レーシングの二輪の助監督として車椅子で復帰。その後も不屈の精神で四輪レーサーとしての夢を追い続け、世界で活躍し続ける一方で、バイクや自動車の楽しさを伝えるべく、日本各地を精力的に飛び回る多忙な日々を送る青木拓磨。

 2021年にはついに長年の夢であり、念願だったル・マン24時間レースにイノベーティブカークラスから初参戦し、ハンドドライブ仕様のLMP2カーを駆り完走を遂げたシーンはまだ記憶に新しい。そんな彼が今年6月に開催されたル・マンのパドックに車椅子を軽快に操ってふたたび姿を現したとあり、改めてル・マンへの想いを聞いた。

ル・マンクラシックにマツダ787B、トムス85C登場。関谷正徳/中嶋一貴組はクラス優勝を達成

 7月1日から2日にかけてフランス、ル・マンのサルト・サーキットで、第10回『ル・マンクラシック』のグループCレースが行われ、関谷正徳と中嶋一貴が乗り込んだトヨタトムス85Cがクラス優勝を飾った。また、同イベントにはマツダ787Bも姿を現し、寺田陽次郎のドライブでデモンストレーションランを披露している。

 ル・マン24時間レースが行われるサルト・サーキットを舞台に開催されるル・マンクラシックは、かつてのル・マンを戦った往年のスポーツカーが2年に一度集まり、公道を一部封鎖したお馴染みのトラックでレースを実施するもの。

日本車初のル・マン優勝マシン『マツダ787B』がル・マンクラシックに登場。寺田陽次郎がデモランへ

 6月21日、マツダはフランス、ル・マンのサルト・サーキットで6月30日から7月3日にかけて開催されるル・マンクラシック2022において、『マツダ787B』によるデモンストレーション走行を実施すると発表した。

 1991年にル・マン24時間レースで日本車メーカーとして初めて総合優勝を果たしたマツダ。4ローターロータリーエンジンを搭載し“世界三大レース”のひとつを制した787Bは、同社の飽くなき挑戦の象徴だ。

中嶋一貴、関谷正徳とのコンビでル・マンクラシック参戦へ。父ゆかりのトムス85Cをドライブ

 6月17日、TOYOTA GAZOO Racingは3度のル・マン24時間レースウイナーであり現在はTOYOTA GAZOO Racingヨーロッパ(旧TMG)の副会長を務めている中嶋一貴氏が、7月2日に開催されるル・マンクラシックに出場すると発表した。

 ル・マンクラシックは、来年100周年を迎えるル・マン24時間レースを彩ってきた往年のスポーツカーが2年に一度集まり、本戦の舞台で同じフランス、ル・マンのサルト・サーキットで開催される人気イベント。60分間で戦われるこのレースには、ポルシェ962やジャガーXJR、プジョー905など耐久レースの歴史に名を残す名車たちの出場が予定されている。

ペンスキー、来季ル・マンでの4台体制に否定的「ポルシェLMDh初年度に負荷をかけ過ぎない」

 ロジャー・ペンスキーは、ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツが2023年のル・マン24時間レースに4台のLMDhマシンを持ち込む可能性は低いと考えており、その理由にプログラムの初年度に、チームが“オーバーロード(負荷のかけすぎ)”にならないようにする必要があることを挙げた。

 既報のとおり、ポルシェとチーム・ペンスキーはWEC世界耐久選手権とIMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップの両方でLMDhに取り組み、トップレベルのプロトタイプレースへの復帰を果たす予定だ。

【動画】2022年WEC第3戦ル・マン24時間 決勝ハイライト

 6月11~12日にかけて、“世界三大レース”のひとつであるル・マン24時間レースの決勝レースが行われ、平川亮も乗り込んだTOYOTA GAZOO Racingの8号車トヨタGR010ハイブリッド(平川/セバスチャン・ブエミ/ブレンドン・ハートレー組)が優勝。今季からチーム代表も兼任する小林可夢偉組の7号車トヨタGR010ハイブリッドが総合2位となり、トヨタが過去5年で4度目のワン・ツー・フィニッシュを達成した。そんな第90回大会の決勝の模様を収めたレースハイライト動画が、ル・マン24時間の公式YouTubeチャンネル、およびハイパーカーとLMGTEプロ/GTEアマの計3クラスにタイヤを供給しているミシュランの公式チャンネルで公開されている。