ロード・アメリカで8月7日に行われたIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第10戦『IMSAファストレーン・スポーツカー・ウイークエンド』の決勝終盤、順位争いのなかでコース脇のウォールにノーズからハードヒットしたメイヤー・シャンク・レーシングのオリバー・ジャービスは、ダメージを負ったマシンで4位フィニッシュを果たしたあと、アキュラARX-05の耐久性を賞賛した。また、ライバル陣営からも、アクシデント後も走行を続けたマシンに驚きの声が上がっている。
WTRアキュラ、雨混じりのレースを制し今季4勝目。MSRはクラッシュで選手権首位陥落/IMSA第10戦
6月7日、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第10戦『IMSAファストレーン・スポーツカー・ウイークエンド』の決勝レースがアメリカ、ウィスコンシン州のロード・アメリカで行われ、コニカミノルタ・アキュラARX-05(ウェイン・テイラー・レーシング)のリッキー・テイラー/フィリペ・アルバカーキ組10号車アキュラARX-05が総合優勝を飾った。
2017年にデビューしたDPiカーが参加するレースも残すはあと2戦。シーズン終盤、DPiラストイヤーのチャンピオンシップを占ううえでも重要な1戦は、気温22度/路面温度25度、非常に細かな雨が落ちるなか、ドライコンディションで2時間40分レースのスタートが切られた。
キャデラックLMDhは「すでにDPiと近いレベル」とブルデー。開発初期テストでの感触に好印象
チップ・ガナッシ・レーシング(CGR)のセバスチャン・ブルデーは、現在キャデラック陣営が開発している新型LMDhマシンが「すでに(現行レースカーと同じ)ウインドウにいる」と感じており、車重の増加とハイブリッドパワーという違いがあるにもかかわらず、キャデラックDPi-V.Rと大きな違いが感じられないことを認めた。
CGRから2022年のIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権DPiクラスに参戦しているブルデーは先月、セブリング・インターナショナル・レースウェイで行われたダラーラ製プロトタイプカーの開発テストに参加。そこで実際にマシンを走らせた彼は、まだ開発の初期段階であるにもかかわらず、ポジティブな印象を受けたという。
シカゴ市街地でIMSAとNASCARカップシリーズ併催へ。2023年7月初旬の開催を計画
IMSA公認シリーズが2023年、アメリカ・イリノイ州シカゴのストリートコースで開催されるNASCARカップシリーズに加わることが明らかになった。
7月19日に発表された、2023年7月1~2日の週末に開催されるNASCARシカゴ・ストリートレースは、シカゴのダウンタウンに合計12のターンを設置した全長2.2マイル(約3.54km)の特設ロードコースでレースカーを走らせるもの。
アキュラの新型LMDh『ARX-06』が初テストを完了。フロントマスクも公開
ホンダの北米ブランドであるアキュラが2023年に向け開発中の新型LMDh車両『ARX-06』が、フランスのマニクールにおいて、初のサーキットテストを完了した。
ARX-06は、現在DPiクラスでARX-05を走らせているウェイン・テイラー・レーシングと、メイヤー・シャンク・レーシングの手により、来季のIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のGTPクラスにデビューを飾り、ポルシェ、BMW、キャデラックのLMDh車両と競うこととなる。
キャデラックLMDhをテストしたバン・デル・ザンデ「走りとラップ数にポジティブな驚き」
ポルシェ963とキャデラック・プロジェクトGTPハイパーカーが参加した初のLMDhグループテストで、後者のステアリングを握ったランガー・バン・デル・ザンデは、ダラーラ製シャシーがベースとなっている新型LMDhマシンについて、「1メートルごとにドライブビングを楽しんでいる」と語った。
このオランダ人ドライバーは、チップ・ガナッシ・レーシングのアール・バンバー、アレックス・リン、セバスチャン・ブルデーとともに、フロリダ州のセブリング・インターナショナル・レースウェイで5日間にわたって実施されたテストに参加し、LMDhメーカー間の初のグループ走行でキャデラックのマシンを走らせた。
パフがポール・トゥ・ウインで4勝目。GTDはトップ車両が最終ラップでガス欠の波乱/IMSA第9戦
7月16日、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第9戦『FCPユーロ・ノースイースト・グランプリ』がアメリカ・コネチカット州のライムロック・パークで行われ、パフ・モータースポーツの9号車ポルシェ911 GT3 R(マット・キャンベル/マシュー・ジャミネ組)が総合優勝を飾った。
1周1.53マイル(約2.462km)のショートサーキットを舞台に行われた今戦は、GTDプロとGTDの2クラスのみが参加する“GTオンリー・イベント”のひとつ。この第9戦にはプロクラス5台、プロ・アマ10台の都合15台がエントリーした。
ポルシェとキャデラックが参加予定。LMDh初のグループテスト、セブリングで実施へ
アメリカ・フロリダ州のセブリング・インターナショナル・レースウェイにおいて今週、2メーカーのLMDhマシンが同トラックでグループテストを実施し、プロトタイプスポーツカーの新たな歴史が作られようとしている。
2023年のWEC世界耐久選手権とIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の両方にデビューする、ポルシェ963とキャデラック・プロジェクトGTPハイパーカーは、歴史的なフロリダのサーキットで数日間にわたって行われるグループテストに参加する予定だ。これはドイツのメーカーにとってLMDhカーで初めてアメリカの地を踏み、キャデラックにとってはダラーラ製の新型車で重要なマイレージを重ねることを意味する。
アリー・キャデラックはデイトナ不参加が濃厚。AXRのワークス昇格により小林可夢偉らの起用も困難に
アクション・エクスプレス・レーシング(AXR)のチームマネージャーであるゲイリー・ネルソンは、同チームが来年1月のロレックス・デイトナ24時間にキャデラックの新型LMDhを2台投入する可能性は低いと語った。 2021 …
レクサスで代役出場の小林可夢偉、新型GT3開発に向け「重要な経験」。自身の来季IMSA参戦は「大きな問題」
トヨタGAZOO RacingからWEC世界耐久選手権にチーム代表兼選手としてエントリーしている小林可夢偉は、7月3日に決勝レースが行われたIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第8戦のGTDプロクラスに急遽代役出 …