アルピーヌLMDhは「計画どおり」開発中。北米でのカスタマー参戦に向けアンドレッティとの協議も継続

 アルピーヌのローラン・ロッシCEOは、2024年デビュー予定のLMDh車両をIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権で走らせることについて、アンドレッティ・オートスポーツと話し合いを持ったことを認めた。また、エグゼクティブディレクターによれば、アルピーヌLMDh車両の開発は「計画どおりに」進んでいるという。

 現在、特例措置としてLMP1ノンハイブリッド車両『アルピーヌA480』でWEC世界耐久選手権のハイパーカークラスに参戦しているアルピーヌ。2023年はLMP2クラスへと参戦した後、現在開発中の新型LMDh車両では2024年からWECでのファクトリー・プログラムを予定しているが、同時にこの車両をIMSAのGTPクラスへ参戦させることを視野に、ロッシはマイケル・アンドレッティと話し合いを持った。

ペンスキー、来季ル・マンでの4台体制に否定的「ポルシェLMDh初年度に負荷をかけ過ぎない」

 ロジャー・ペンスキーは、ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツが2023年のル・マン24時間レースに4台のLMDhマシンを持ち込む可能性は低いと考えており、その理由にプログラムの初年度に、チームが“オーバーロード(負荷のかけすぎ)”にならないようにする必要があることを挙げた。

 既報のとおり、ポルシェとチーム・ペンスキーはWEC世界耐久選手権とIMSAウェザーテック・スポーツカー・チャンピオンシップの両方でLMDhに取り組み、トップレベルのプロトタイプレースへの復帰を果たす予定だ。

「GT3プレミアムなんて、必要か?」ポルシェモータースポーツのボス、ACOの計画に疑問/WEC

 ポルシェ・モータースポーツの責任者であるトーマス・ローデンバッハは、FIAとACOフランス西部自動車クラブが2024年に新設するGTクラスにおける“プレミアムGT3キット”の計画に対し、すでにプレミアムと言えるマシンに世界耐久選手権(WEC)専用のエアロパッケージが必要なのかと、疑問を呈している。

モントーヤの息子セバスチャン、ザ・グレン参戦へ。17歳の新星がドラゴンスピードに再加入/IMSA

 セバスチャン・モントーヤは、6月23~26日にアメリカ・ニューヨーク州のワトキンス・グレン・インターナショナルで開催される『サーレン・ザ・グレン6時間』で、ヘンリク・ヘドマンと父ファン・パブロ・モントーヤのコンビに加わり、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権LMP2クラスを戦うドラゴンスピードUSAのラインアップに復帰することになった。

 17歳のモントーヤは今年3月、IMSA第2戦セブリング12時間でシリーズとLMP2カテゴリーデビューを果たした。このときドラゴンスピードは彼を復帰させる予定はなかったが、IMSAシリーズ内の耐久カップである“ミシュラン・エンデュランスカップ(IMEC)”第3戦に出場するため、“もうひとりのモントーヤ”をふたたび追加起用することを決めた。