「『おめでとう』をもう7回も。本当に幸せなこと」豊田章男氏、WRC第7戦優勝のロバンペラに謝辞

 7月14~17日、東欧エストニアのタルトゥを拠点にWRC世界ラリー選手権2022年シーズン第7戦『ラリー・エストニア』が開催され、TOYOTA GAZOO Racing WRTのカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が優勝した。前年の大会でWRC史上最年少優勝を果たした21歳の“フライング・フィン”が、連覇とともに今季5勝目をマークしたイベントの終了後、TOYOTA GAZOO Racingの豊田章男チームオーナー(トヨタ自動車社長)がコメントを発表している。

 トヨタの“ホームイベント”である次戦第8戦ラリー・フィンランドとともに、超高速グラベル(未舗装路)イベントとして知られるラリー・エストニア。不安定な天候による路面コンディションの変化が選手たちを襲うなか、TGR WRTは序盤からラリーを支配した。

トヨタ、エストニアで1-2フィニッシュ達成「カッレに毎回驚かされる」とラトバラ/WRC第7戦

 7月17日、WRC世界ラリー選手権第7戦『ラリー・エストニア』の競技最終日となるデイ4が、エストニアのタルトゥを中心に行われ、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が2022シーズン5度目の総合優勝を達成した。また、チームメイトのエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組が総合2位に入ったため、TOYOTA GAZOO Racing WRTはワン・ツー・フィニッシュを達成している。

 3台目のトヨタGRヤリス・ラリー1を駆るエサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組は総合6位でフィニッシュ。TOYOTA GAZOO Racing WRTネクストジェネレーションから出場の勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)は総合5位入賞を果たした。

トヨタ、デイ3も1-2維持「コンディションがカッレに合っている」とラトバラ/WRCエストニア

 7月16日、WRC世界ラリー選手権第7戦『ラリー・エストニア』の競技3日目となるデイ3がエストニアのタルトゥを中心に行われ、TOYOTA GAZOO Racing WRTはカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)総合首位、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合2番手を守り、ラリー最終日を前にワン・ツーを堅持している。

 午前中にタイヤのトラブルに見舞われたエサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(トヨタGRヤリス・ラリー1)は総合7番手に後退した一方、TOYOTA GAZOO Racing WRTネクストジェネレーションから出場の勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)は、前日からふたつ順位を上げ総合5番手となっている。

トヨタ、GRヤリス・ラリー1を改良。新型ウイングを採用しエンジン出力も向上【WRC Topic】

 今年1月にデビューしたばかりのトヨタGRヤリス・ラリー1が、WRC第7戦ラリー・エストニアで早くも大幅改良された。ポイントはふたつ、リヤウイングとエンジンである。

 リヤウイングは、言うまでもなくリヤのダウンフォースを確保するための重要なパーツ。それが6戦を戦っただけでリニューアルされたのだから、新しいリヤウイングはよっぽど効果があるのだろう。

トヨタGRヤリス・ラリー1、デイ2の全SSで最速タイム。首位はロバンペラ/WRC第7戦エストニア

 7月15日、WRC世界ラリー選手権第7戦『ラリー・エストニア』の競技2日目、SS2~9がエストニア、タルトゥを中心に行われ、TOYOTA GAZOO Racing WRTのカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合首位に立った。チームメイトのエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合2番手、さらにエサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(トヨタGRヤリス・ラリー1)も総合4番手につけている。

 日本人WRCドライバーで、TOYOTA GAZOO Racing WRTネクストジェネレーションから参戦している勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)は、アーロン・ジョンストンと組み総合7番手でデイ2を終えている。

初日は「全車がいいスタートを切った」とラトバラ。前年優勝のロバンペラが2番手/WRCエストニア

 7月14日、WRC世界ラリー選手権第7戦『ラリー・エストニア』が開幕した。同日、オープニングステージとしてスーパーSSが1本行われ、TOYOTA GAZOO Racing WRTはカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合2番手に、チームメイトのエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合3番手、さらにエサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組(トヨタGRヤリス・ラリー1)が総合5番手につけた。

 また、TOYOTA GAZOO Racing WRTネクストジェネレーションから出場の勝田貴元/アーロン・ジョンストン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)もトップと0.9秒差の総合7番手に入り、TGR WRTの全車が順調にラリー初日を走りきっている。

母国ラリーでも「余計なプレッシャーはない」とタナク/2022WRC第7戦エストニア 事前コメント

 WRC世界ラリー選手権における超高速グラベル(未舗装路)ラリー2連戦の最初イベント、シーズン第7戦『ラリー・エストニア』が7月14日から17日にかけて、東欧エストニアで開催される。昨年の大会ではカッレ・ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1)がWRC史上最年少優勝記録を打ち立てたエストニア・ラウンドの開幕に先立ち、シリーズの最高峰クラスを戦うMスポーツ・フォード、ヒョンデ、トヨタの3チームからドライバーたちの事前コメントが発表されている。

■Mスポーツ・フォードWRT

高速グラベルラリーに挑むトヨタ、WRCエストニアでの連勝狙う「事前テストでのフィードバックは良好」

 WRC世界ラリー選手権に参戦しているTOYOTA GAZOO Racing WRTは、7月14日から17日にかけて、エストニアで開催される2022年シーズン第7戦『ラリー・エストニア』に3台のトヨタGRヤリス・ラリー1を投入する。今季デビューしたラリー1カーに乗りこむのは、エルフィン・エバンス/スコット・マーティン組、カッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組、エサペッカ・ラッピ/ヤンネ・フェルム組の3組だ。また、TOYOTA GAZOO Racing WRTネクストジェネレーションからは勝田貴元/アーロン・ジョンストン組が引き続き最高峰クラスに挑む。

 前戦ケニアで歴史的な1-2-3-4フィニッシュを達成したトヨタは、シーズン折り返しの第7戦を前にした段階で、マニュファクチャラー選手権のリードを62ポイントに拡げた。

【動画】2022WRC第6戦ケニア ダイジェスト

 6月23日から26日にかけて、ケニアのナイバシャ湖を中心にWRC世界ラリー選手権第6戦『サファリ・ラリー・ケニア』が行われ、TOYOTA GAZOO Racing WRTのカッレ・ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1)が2022年シーズン4度目となる総合優勝を飾った。そんな今戦、東アフリカのサバンナがラリーの舞台となった第6戦のダイジェスト動画が、シリーズのオフィシャルYouTubeチャンネルをはじめ、ヒョンデ、トヨタの各公式チャンネルで公開されている。

 昨シーズン、19年ぶりにWRCイベントとして復活した伝統のサファリ・ラリー。ステージの約3分の1が新しくなった今大会は、目の細かいグラベルが厚く積もった区間や、多数の岩が転がるとともに地面に穴が空いた箇所がある区間など、昨年以上に過酷な路面コンディションでの戦いに。また、競技3日目には降雨によってグラベルが泥状化し、ドライビングがより困難な状況となった。

TGR初の1-2-3-4フィニッシュ。豊田章男氏「チームの力にも心から感謝したい」/WRCケニア

 6月26日、WRC世界ラリー選手権第6戦ケニアの競技最終日、デイ4のSS14~19が行われ、TOYOTA GAZOO Racing WRTのカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組が優勝した。また、チームメイトのエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組が総合2位、勝田貴元/アーロン・ジョンストン組が総合3位表彰台を獲得し、さらにセバスチャン・オジエ/ベンジャミン・ヴェイラス組が総合4位に入ったことでトヨタは1993年以来、29年ぶりとなるワン・ツー・スリー・フォー・フィニッシュを達成した。この結果に対し、TGRチームオーナーである豊田章男氏がコメントを発表している。

 昨年、19年ぶりにWRCイベントに復帰した伝統のサファリ・ラリーは、オジエと勝田によるトヨタのワン・ツー・フィニッシュで幕を閉じた。今年、ケニアでの一戦はさらに厳しさを増し、“フェシュフェシュ”と呼ばれる、目の細かい砂状のグラベルが堆積した路面や、降雨により泥状となった滑りやすい路面、大きな穴や鋭い石が待ち受ける荒れた路面など、今シーズンもっとも困難な路面での戦いとなった。