ル・マン初優勝の平川亮「まだ夢が叶ったという実感がありません」トヨタは5連覇達成

 6月11日から12日にかけてフランス、ル・マンのサルト・サーキットでWEC世界耐久選手権第3戦/第90回ル・マン24時間レースの決勝レースが行われ、トヨタGR010ハイブリッドでハイパーカークラスに参戦しているTOYOTA GAZOO Racingがワン・ツー・フィニッシュを達成し、ル・マン5連覇を果たした。

 セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮の3名が乗り込む8号車トヨタGR010ハイブリッドは、ポールポジションからレースをスタートし完璧なレース運びで380周を走破。12日(日)現地16時、スタンドを埋め尽くした熱狂的なファンが見守る中、総合トップでチェッカーフラッグを受けた。

3年ぶり開催『WEC富士』の観戦チケットが7月28日発売へ。ル・マン王者トヨタの凱旋レース

 富士スピードウェイは、9月9~11日に同地で開催される2022年WEC世界耐久選手権第5戦『富士6時間耐久レース(WEC富士)』の前売り観戦券を7月28日(木)から発売すると発表した。

 WECは“世界三大レース”のひとつであるル・マン24時間レースをシリーズカレンダーに組み込むグローバル耐久シリーズだ。現行シリーズは2012年にスタートし、今年で節目の10シーズン目を迎えている。

グリッケンハウス、2度目のル・マンで表彰台を獲得。「大きな達成感」とブリスコー

 709号車グリッケンハウス007 LMHをドライブし、2022年WEC世界耐久選手権第3戦ル・マン24時間レースの総合3位表彰台を獲得したライアン・ブリスコーは、ル・マンへの2度目の挑戦となったアメリカ籍チームにとって、「大きな達成感がある」と表現した。

泣きっ面に蜂。2台リタイアのコルベット、LMP2との接触は「受け入れられない」/ル・マン24時間

 6月11〜12日にフランス、ル・マンのサルト・サーキットで行われた第90回ル・マン24時間レースで、10年以上ぶりに2台そろってのリタイアを喫したLMGTEプロクラスのコルベット・レーシング。首位争いのなか、LMP2車両にヒットされレースを終えた64号車シボレー・コルベットC8.Rのアレクサンダー・シムズは、「トロフィーに手をかけたような気がした」と語っている。

トヨタ、ル・マン5連覇! 平川亮が最高峰デビュー年に初優勝、可夢偉組7号車はトラブルで2位/決勝24時間後レポート

 フランス、ル・マンのサルト・サーキットを舞台に争われた2022年WEC世界耐久選手権第3戦/第90回ル・マン24時間レースは、現地時間の6月12日16時過ぎにフィニッシュを迎えた。

 総合優勝を遂げたのはトヨタGAZOO Racingからハイパーカークラスに参戦した8号車GR010ハイブリッド(セバスチャン・ブエミ/ブレンドン・ハートレー/平川亮)。トヨタにとっては2018年のル・マン初制覇から5年連続での優勝となり、今季よりトヨタのドライバーに抜擢された平川にとっては、初の総合優勝となった。

 ブエミとハートレーは、2020年に中嶋一貴とともに優勝して以来、2年ぶりの勝利。また、8号車陣営としては2022年シーズンにおける初優勝ともなった。

トヨタが5連覇を達成【順位結果】2022年WEC第3戦/第90回ル・マン24時間 決勝

 6月11日から12日にかけて、WEC世界耐久選手権の2022年シーズン第3戦/第90回ル・マン24時間レースの決勝がフランス、サルト・サーキットで行われ、TOYOTA GAZOO Racingの8号車トヨタGR010ハイブリッド(セバスチャン・ブエミ/平川亮/ブレンドン・ハートレー組)が総合優勝を飾った。トヨタは2位に小林可夢偉組7号車トヨタGR010ハイブリッドが入り、ル・マン5連覇をワン・ツー・フィニッシュで達成している。

■2022年WEC第3戦ル・マン24時間レース 決勝暫定結果

首位から転落の7号車トヨタ小林可夢偉「最後までプッシュを続ける」/ル・マン24時間決勝中盤

 フランスのサルト・サーキットで6月11日にスタートが切られた第90回ル・マン24時間レースは、残り3時間あまりとなった。

 レース中盤まで、トヨタGAZOO Racingの2台のGR010ハイブリッドは順位を入れ替えながらトップ争いを展開してきたが、16時間経過を前に7号車を「フロントモーター関連の電装系トラブル」が襲った。これによりレース後半では8号車が1周弱のリードを保ち、最終盤を迎えている。

 フィニッシュまで残り3時間30分を迎えた時点でトヨタGAZOO Racingから発表されたふたりの日本人ドライバーのコメントは、以下のとおり。

首位走行トヨタ7号車にトラブル。アルピーヌはクラッシュ/2022ル・マン24時間 決勝18時間後

 6月12日、前日にスタートしたWEC世界耐久選手権第3戦/第90回ル・マン24時間は、レース開始から18時間が経過。残り6時間となったタイミングではTOYOTA GAZOO Racingの8号車トヨタGR010ハイブリッド(セバスチャン・ブエミ/平川亮/ブレンドン・ハートレー組)がトップに立ち、僚友7号車トヨタGR010ハイブリッドが4分20秒差で続いている。

 真夜中に迎えたレース折り返しを平川亮がドライブする8号車と小林可夢偉の7号車によるワン・ツーで迎えたトヨタ勢。この時点で両車の差は18秒ほどだったが、周回数が200周を超えピット回数では17回目となったルーティンピットワークの際に8号車がややタイムを失う。