佐藤万璃音、FIA F2シュピールベルク戦も不運の連鎖に「チームも自分もポテンシャルを発揮できず」

 7月9〜10日、オーストリアのレッドブルリンクで行われたFIA-F2第8ラウンドのシュピールベルク戦。佐藤万璃音(ビルトゥジ・レーシング)は、このラウンドでもさまざまな不運に見舞われ、速さはみせたもののレース2で16位という結果に終わった。

最終ラップ接触バトルは“ペナルティ”決着に。レッドブル・ホールデンの王者が破竹の連勝劇/RSC第7戦

 7月8~10日にクイーンズランド州タウンスヴィルで争われた2022年RSCレプコ・スーパーカー・チャンピオンシップ第7戦のスーパースプリントは、土曜初戦でレッドブル・アンポル・レーシングの王者“SVG”ことシェーン-ヴァン・ギズバーゲン(トリプルエイト・レースエンジニアリング/ホールデン・コモドアZB)がポール・トゥ・ウインを達成。

 続く日曜は波乱続発の展開となり、最終ラップの最終コーナーで王者に接触スピンを招いたアントン・デ・パスカーレ(ディック・ジョンソン・レーシング/フォード・マスタング)にペナルティ裁定が下り、再びチャンピオンが勝利を手にする結果に。SVGはこの連勝劇により、選手権リードをさらに拡大している。

乱戦状態のインディカーで地力を見せる常勝ペンスキー。シーズン後半戦でライバルたちの巻き返しは?

 2022年シーズン、NTTインディカー・シリーズを代表する強豪チームのチーム・ペンスキーは前年よりも1台減らした3台体制で戦っている。

 昨年はトラブルなどで勝利を逃し第10戦ミド・オハイオがシーズン初勝利だったが、今年の彼らは第9戦として開催されたミド・オハイオまでで早くも6勝を挙げてきている。常勝ペンスキー復活、とも表現できる状況なのだ。

パロウは来季どこへ? チップ・ガナッシが2023年インディカー・シリーズ契約発表も本人が否定

 7月12日、NTTインディカー・シリーズに参戦するチップ・ガナッシ・レーシングは、2021年チャンピオンであるアレックス・パロウが2023年まで契約を延長するオプションを行使し、来季もチームに残留すると発表したが、わずか3時間ほど後に、マクラーレンF1のテストドライバー就任が発表され、本人は自身のTwitter(@AlexPalou)でチップ・ガナッシとの契約延長を否定する異常事態となっている。

最終バトルを制したエリオットが歓喜の地元戦初制覇、伏兵はウォールに散る/NASCAR第19戦

 アメリカはジョージア州ハンプトンに位置するアトランタ・モーター・スピードウェイで開催された2022年NASCARカップシリーズ第19戦『Quaker State 400』は、2020年チャンピオンのチェイス・エリオット(ヘンドリック・モータースポーツ/シボレー・カマロ)が熱狂的な大観衆の後押しを受け、歓喜の地元戦初制覇を達成した。ホワイトフラッグからローカル・ヒーローを追走した週末の“伏兵”コリー・ラジョイ(スパイア・モータースポーツ/シボレー・カマロ)は、バックストレッチからルーズとなり、チェッカー目前でウォールに散る結末となった。

 昨年の同イベントはカート・ブッシュ(23XIレーシング/トヨタ・カムリ)が勝利を挙げ、再舗装を経た今季3月のレースではウイリアム・バイロン(ヘンドリック・モータースポーツ/シボレー・カマロ)が優勝を飾っている1.54マイル・オーバルは、7月9日土曜から地域一帯がレインシャワーに見舞われ、最終的に予選セッションがキャンセルされることに。

帝人がフォーミュラEに参戦するエンビジョンとの契約を更新。環境負荷低減技術や製品認知拡大目指す

 7月12日、帝人はABB FIA フォーミュラE世界選手権に参戦するイギリスのエンビジョン・レーシングとの契約を更新したと発表した。2020年から帝人はエンビジョンを支援してきたが、気候変動の緩和と適応に向けた企業姿勢や取り組みの認知拡大を目的に、パートナー契約を更新することになった。

アルファロメオのマキシム・マルタン、地元ベルギー戦で待望のシリーズ初優勝/ETCR第4戦

 約1カ月のインターバルを経て、7月9~10日にベルギーのゾルダーで争われた電動ツーリングカー選手権FIA ETCRことeツーリングカー・ワールドカップの第4戦は、今季よりロメオ・フェラーリからシリーズデビューを果たしたマキシム・マルタン(アルファロメオ・ジュリアETCR)が、地元イベントで初の週末最多得点者“King of the Weekend”を獲得。金曜プラクティスではジュリアのバッテリートラブルにより、大幅に走行機会を制限されていた男が、地の利も活かし「家族の前で魔法のように素晴らしい瞬間」を迎えた。

 第2戦の開催予定だったイスタンブール・パークが急きょスキップされ、ハンガロリンク、スペインのハラマに続く実質的第4戦となったゾルダーでの『レースBE』は、開幕序盤から続いた新生クプラEKSの勢いに待ったを掛ける、シリーズ変換点の1戦となった。

ヒョンデ所属のヌービル&ミケリスが愛機を初体験「僕らはお互い、すぐに限界に近づけた」

 ベルギーのゾルダーで7月9~10日に開催されたFIA ETCRことeツーリングカー・ワールドカップ第4戦にて、シリーズに参戦するヒョンデ・モータースポーツが『スペシャル・デモンストレーション』として電動化技術のショーケース・イベントを実施。WRC世界ラリー選手権でエースを務める地元出身ティエリー・ヌービルと、WTCR世界ツーリングカー・カップ2019年王者ノルベルト・ミケリスが、お互いの愛機であるハイブリッド・ラリーカー『ヒョンデi20 Nラリー1』と、フル電動ツーリングカー『ヒョンデ・ヴェロスターN ETCR』のクロスカテゴリー・ドライブを楽しんだ。

ファルケンポルシェが独走で総合優勝。ニュルブルクリンク耐久シリーズで4年ぶりの勝利掴む

 7月9日、ドイツ・ニュルブルクリンクを舞台に繰り広げられるニュルブルクリンク耐久シリーズ(NLS)の第4戦が開始され、住友ゴム工業/ファルケンのワークスチームFalken Motorsports(ファルケン・モータースポーツ)の3号車ポルシェ911 GT3 R(スヴェン・ミュラー/ジョエル・エリクソン)が、ファルケンにとって4年ぶりとなる総合優勝を飾った。

【追記】フェルシュフォーが失格&ダルバラにペナルティ。サージェントが優勝に【FIA F2第8戦シュピールベルク レース2】

 7月10日、2022年FIA F2第8戦シュピールベルクのフィーチャーレース(決勝レース2)がオーストリアのレッドブルリンクで開催され、ウエット路面でのスタートとなったなか、ドライタイヤスタートを選択したリチャード・フェルシュフォー(トライデント)がトップでチェッカーを受けた。

 しかし、レース後の車検で燃料サンプルを0.8kg採取される必要があったフェルシュフォーの車両だったが、採取できたサンプルは31.3gだったため失格に。また、2番手でチェッカーを受けたユアン・ダルバラ(プレマ・レーシング)だは、スタート前にエンジン冷却用のファン用いてグリッド路面を直接乾燥させた行為がスポーティングレギュレーション違反と判断され、20秒のタイムペナルティが課せられた。これで3番手でチェッカーを受けたローガン・サージェント(カーリン)が優勝となった。