トヨタ、WECモンツァから新たなデフを導入。テスト期間が短く「プジョーが先行」と技術責任者

 TOYOTA GAZOO Racingは、この週末に行われるWEC世界耐久選手権第4戦モンツァに向けて、トヨタGR010ハイブリッドに新しいデフを搭載した。トヨタのテクニカル・ディレクターであるパスカル・バセロンはこのことについて、「大きな変化」だと語った。

“リヤウイングレス”という独創的なデザインテーマを掲げるプジョー9X8のデビューと同時に、トヨタの4輪駆動ハイブリッド・プロトタイプカーはこのモンツァ・ラウンドから始まるシーズン後半戦で、まったく新しいディファレンシャル・ハードウェアを導入することになった。

【動画】プジョー9X8がモンツァでWECデビュー。“ウイングレス”車両のオンボード映像が公開

 7月8日にイタリア、モンツァ・サーキットで開幕したWEC世界耐久選手権第4戦モンツァ6時間。このイベントでWECハイパーカークラスにデビューを果たすフランスメーカーのLMHル・マン・ハイパーカー、『プジョー9X8』のオンボード映像がWEC公式YouTubeチャンネルとプジョーの公式チャンネルで公開されている。

 リヤウイングを排除した独創的なデザインを採用したことで注目を集めるプジョーの新車が、いよいよWECで走り出す。8日(金)に行われたフリープラクティス1回目は、2台のプジョー9X8(プジョー・トタルエナジーズ)にとって最初の公式セッションとなった。同プラクティスでは93号車が全体の3番手タイムをマーク。94号車にはトラブルが発生した模様だが、ロイック・デュバルのドライブでクラス6番手タイムをマークしている。

プジョーが贈った『リヤウイング型チョコレート』への秀逸な返答。9X8のトラブル詳細は明かされず【WECモンツァ金曜Topics】

 シリーズ最大のイベントであるル・マン24時間レースを終え、WEC世界耐久選手権は今週末の第4戦モンツァから、後半戦へと突入している。7月8日金曜、モンツァでの走行初日には、午前中にトラックウォーク(コース下見)、そして15時30分からは90分間のフリープラクティス1のセッションが、暑さのなか行われた。

トヨタ、首位から1秒以上離され初日4&5番手「ペース的には少し不足を感じる」とハートレー/WECモンツァ

 7月8日、イタリアのモンツァ・サーキットで行われたWEC世界耐久選手権第4戦のフリープラクティス1で、トヨタGAZOO Racing(TGR)の2台のGR010ハイブリッドは総合4番手と5番手タイムをマークし、初日の走行を終えた。

プジョー9X8がWECデビュー、初セッションで3番手。FP1首位はグリッケンハウス/第4戦モンツァ

 7月8日、イタリアのモンツァでWEC世界耐久選手権第4戦『モンツァ6時間』が開幕。走行初日の金曜は90分間のフリープラクティス1回目のみが行われ、グリッケンハウス・レーシングの708号車グリッケンハウス007 LMH(オリベエ・プラ/ロマン・デュマ/ピポ・デラーニ組)が最速タイムをマークした。今戦がデビューレースとなる注目の新車、プジョー9X8(プジョー・トタルエナジーズ)は93号車が総合3番手、姉妹車の94号車は総合20番手/クラス6番手で最初のセッションを終えている。

 晴れ渡る空の下、気温31.5℃/路面温度58.8℃という厳しい暑さとなったモンツァ。伝統のグランプリコースでは2022年シーズン第4戦モンツァのオープニングセッションが、現地15時30分からスタートした。

【タイム結果】2022年WEC第4戦モンツァ FP1

 7月8日、イタリアのモンツァでWEC世界耐久選手権第4戦が開幕。走行初日の金曜は90分間のフリープラクティス1回目のみが行われ、グリッケンハウス・レーシングの708号車グリッケンハウス007 LMH(オリベエ・プラ/ロマン・デュマ/ピポ・デラーニ組)が最速タイムをマークした。今戦がデビューレースとなる注目の新車、プジョー9X8(プジョー・トタルエナジーズ)は93号車が総合3番手、姉妹車の94号車は総合20番手/クラス6番手で最初のセッションを終えている。

■2022年WEC世界耐久選手権第4戦モンツァ6時間レース フリープラクティス1回目結果

グリッケンハウス、WEC富士6時間レースの欠場を正式表明「我々にとって、あまり役に立たない」

 WEC世界耐久選手権のハイパーカークラスに参戦しているグリッケンハウス・レーシングは、9月に開催される第5戦富士6時間レースを欠場すると表明した。最終戦となる第6戦バーレーンでグリッドに復帰する可能性はあるとしている。

コロナ陽性で“重度の症状”のリエツに代わり、マコウィッキがワークスポルシェから急遽参戦/WECモンツァ

 ポルシェは、WEC世界耐久選手権第4戦モンツァ6時間レースにおける91号車ポルシェ911 RSR-19のドライバーとして、フレデリック・マコウィッキを起用すると発表した。

 ポルシェGTチーム91号車のレギュラーを務めるリヒャルト・リエツが、新型コロナウイルスの検査で陽性反応を示したため。マコウィッキはジャンマリア・ブルーニとのコンビで、モンツァ戦に出場する。

トヨタに「プジョーを過小評価する者はいない」とブルツ。BoPにより“即座にライバル”となることを警戒/WEC

 トヨタGAZOO Racingのモータースポーツ・アドバイザーを務めるアレックス・ブルツは、第4戦モンツァからWEC世界耐久選手権へと参戦するプジョーについて、「過小評価はできない」としており、斬新なコンセプトを持つ9X8を「真のライバル」であると表現している。

初登場プジョー9X8に熱視線。BoP上は「グリッケンハウスが最速」とトヨタ技術首脳etc.【WECモンツァ木曜Topics】

 7月7日、WEC世界耐久選手権は第4戦モンツァ6時間レースの走行前日を迎えた。イタリア北部、ミラノ郊外に位置するモンツァ・サーキットでは、うだるような暑さのなか、各陣営が車検やピットストップ練習などを行い、8日からの走行に備えていた。