フェラーリ新型GT3が登場予定。BoP調整でポルシェは10kg増etc.【スパ24時間 水曜Topics】

 7月28日から31日にかけて、ベルギーで開催される第74回『トタルエナジーズ・スパ24時間』の直前情報をスパ・フランコルシャン・サーキットのパドック、およびGTカーによるパレードが行われたスパ市街からお届けする。

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 既報のとおり、新型コロナウイルス感染症に係る制限のため、2020年と2021年は開催が見送られた恒例のパレードが3年ぶりに復活を果たし、27日水曜に実施された。この催しでは本戦に出場するほぼすべてのGT3マシンと、マセラティMC12 GT1などのクラシックGTカー、サポートレースに出場するGT2、GT4、スーパートロフェオのマシンなどがサーキットからスパ市街地までの約6マイル(約10km)を往復した。

前年の激闘の再現を期待するポルシェとフェラーリ。「コルベットが強い」との見方も/WECモンツァ

 ポルシェとフェラーリのLMGTEプロチームのドライバーたちは、7月10日に決勝レースが行われるWEC世界耐久選手権第4戦モンツァ6時間で、両メーカーが激しいバトルを繰り広げた昨年と同じように、見る者を興奮させる戦いを再現したいと語っている。

 昨年のWECモンツァではケビン・エストーレ/ニール・ジャニ組92号車ポルシェ911 RSR-19(ポルシェGTチーム)が、ジェームス・カラド/アレッサンドロ・ピエール・グイディ組51号車フェラーリ488 GTEエボ(AFコルセ)を逆転するかたちで勝利を収めた。2台のマシンはレース中に長い間接近戦を繰り広げたが、AFコルセの戦略が裏目に出てフェラーリがレース終盤に燃料補給を要したため、ポルシェに逆転優勝を許している。

プジョー9X8は『150km/h』からハイブリッド使用可能に。WECモンツァ戦のBoP発表

 FIAのエンデュランス・コミッティは、WEC世界耐久選手権第4戦モンツァ向けのBoP(性能調整)ブルテンを7月5日付で発行した。新たにハイパーカークラスに参入するプジョー9X8のイニシャルBoPが判明したほか、トヨタな …

ハイブリッド化とLMHの参加で複雑化するBoP。IMSAが取り組むプロセスの活性化と新ツールの導入

 IMSAのテクニカルディレクターを務めるマット・クルドックは、ウェザーテック・スポーツカー選手権を運営する同団体が、LMHル・マン・ハイパーカーとLMDhプラットフォームのクルマを近いレベルで戦わせるために、BoP(バランス・オブ・パフォーマンス/性能調整)プロセスの活性化と新しいツールの導入に取り組んでいると語った。

 今季限りで終了するDPiクラス入れ替わるかたちで、2023年に新設されるウェザーテック・スポーツカー選手権のGTPクラスは、LMDhと2021年からWEC世界耐久選手権のトップカテゴリーで採用されているLMHの両方の規定にオープンであるが、最初のシーズンはLMDhのルールに沿って制作された車両のみが登場する予定であり、現在までにアキュラ、BMW、キャデラック、ポルシェが新型マシンでの参戦を表明している。