インディカーはミド・オハイオから後半戦に突入。チャンピオン候補は6人に?

 2月末に開幕した2022年のNTTインディカー・シリーズ。ロードアメリカが今年の8戦目だった。今年は全17レースなので、次のミド・オハイオが中間地点だが、インディ500はダブルポイントなので2戦分と考えるとちょうど半分が終わった計算になる。

野田樹潤、約1カ月半ぶりの実戦を前に別カテゴリーのレースに参戦「いい経験を積めた」/Wシリーズ通信第3戦

 Wシリーズの3戦目が、F1第10戦イギリスGPが開催されるシルバーストンで行われる。前戦スペインでのレースが5月中旬だったから、Juju(野田樹潤)にとって約1カ月半ぶりのWシリーズとなる。しかし、この1カ月半の間にJujuはレースに参加していた。

「6月4、5日にオーストリアのレッドブルリンクで開催されたドレクスラーカップの第4戦に出場していました」

パイクスピーク第100回大会はホンダ製2.1ターボ搭載車が連覇。注目のケン・ブロックは参戦中止に

 今回で記念すべき100回大会を迎えたPPIHCパイクスピーク・インターナショナル・ヒルクライムが、6月26日にアメリカ・コロラド州で開催され、ホンダ製の2.1リッター直列4気筒直噴ターボを搭載した『2018 ウルフTSC-FS』をドライブするイギリス出身のロビン・シュートがアンリミテッドクラスを制し、大会連覇を達成した。

 また、1400PSを誇る4WDポルシェ『Hoonipigasus(フーニピガサス)』を投入することで注目を集めたケン・ブロックは、公式練習での度重なるエンジントラブルにより無念の参戦中止に追い込まれたほか、北米現地で6月にデビューした新型『アキュラ・インテグラ』は、初の競技実戦となったエキシビジョンクラスで9位完走。最終型『アキュラ・NSXタイプS』も同クラス3位に入っている。

フォーミュラE、13都市18レースを予定する2022/23年シーズン9暫定カレンダーを発表

 FIA国際自動車連盟とABB FIAフォーミュラE世界選手権は6月29日、来季2022/2023年“シーズン9”の暫定カレンダーを発表した。2023年1月のメキシコ戦を皮切りに、初開催を含む13都市18レースの開催が予定されている。

 来季のシーズン9には、戦闘機の空力にインスパイアを受けた新型マシン“Gen3”の導入やマクラーレン・レーシングとマセラティの参入、そのマクラーレンにニッサンがパワーユニットを供給するなど、開幕前から多くの話題を集めている。

2022年も新型コロナウイルスの影響でマカオでのFIA F3/GTワールドカップ開催はなし

 FIA国際自動車連盟は、6月29日に行われたワールド・モータースポーツ・カウンシルの決定事項として、2019年までマカオのギア・サーキットを舞台に争われてきたFIA F3ワールドカップ、FIA GTワールドカップについて、2022年も新型コロナウイルスにともなう制限のため、どちらも開催されないと発表した。

悪天候による3回の中断を経て、HMSのチェイス・エリオットが今季2勝目を獲得/NASCAR第17戦

 1週間のブレイクを挟み、2022年NASCARカップシリーズ第17戦『Ally 400』が6月25~26日の週末に開催され、悪天候による3回の中断と合計3時間以上に及んだ赤旗にも集中力を維持したチェイス・エリオット(ヘンドリック・モータースポーツ/シボレー・カマロ)が今季2勝目をマーク。序盤のドーバー・スピードウェイに続き、ナッシュビルのスーパースピードウェイも制してみせた。

 6月初旬にソノマでのロードコース戦を終えた一行は、久々のインターバルを経てナッシュビルに集結。そのレースウイークを前に、2017年チャンピオンのマーティン・トゥルーエクスJr.(ジョー・ギブス・レーシング/トヨタ・カムリ)がチームとの契約延長を発表し、来季もJGRに残留してカムリをドライブすることが決定。同じくリッキー・ステンハウスJr.(JTGドアティ・レーシング/シボレー・カマロ)も新たな複数年契約を締結し、引き続き47号車シボレーのステアリングを握ることとなった。

事故による肺損傷で参戦危機だったロイドが奇跡の大復活。今季初からの連勝を達成/BTCC第5戦

 2022年も折り返しの1戦を迎えたBTCCイギリス・ツーリングカー選手権第5戦が6月25~26日の週末にクロフトで争われ、前戦の大クラッシュで肺へのダメージを負い、今季参戦継続が危ぶまれていたダン・ロイド(ブリストル・ストリート・モータース・ウィズ・エクセラー8・トレードプライスカーズ.com/ヒョンデi30ファストバック Nパフォーマンス)が奇跡の復活劇を演じることに。

 同じくアクシデントの当事者として、全開加速中に突然の“正面衝突”に遭遇しながらも、復活のポールポジションを獲得した4冠王者コリン・ターキントン(チームBMW/BMW 330e Mスポーツ)を退け、オープニングレースでロイドが4年ぶりBTCCでの勝利を飾ると、勢いそのままにレース2も制する連勝劇を達成。

 最終ヒートのレース3は、初戦のサスペンショントラブルから這い上がったゴードン・シェドン(ハルフォーズ・レーシング・ウィズ・カタクリーン/FK8型ホンダ・シビック・タイプR)が復調の今季2勝目を飾っている。

アウディのマグナス、ヒョンデのアズコナが勝利。リンク&コー陣営はBoPに不満爆発/WTCR第4戦

 6月25~26日にスペインのモーターランド・アラゴンで開催されたWTCR世界ツーリングカー・カップの第4戦、実質的な第3戦は、予選ポールポジションを獲得したジル・マグナス(コムトゥユー・チーム・アウディスポーツ/アウディRS3 LMS 2)が、ロブ・ハフ(ゼングー・モータースポーツ/クプラ・レオン・コンペティションTCR)からの猛攻を凌ぎ“ライト・トゥ・フラッグ”でシーズン初勝利を達成。続くレース2はセーフティカー(SC)も発動する波乱のなか、ミケル・アズコナ(BRCヒョンデN スクアドラ・コルセ/ヒョンデ・エラントラN TCR)が地元戦を制し、今季3勝目を手にしている。

 7月頭のポルトガル・ヴィラレアル市街地ラウンドを控え、イベリア半島初戦となった第4戦は、週末の予報で気温30℃超えが予想されるなど、世界的な猛暑による過酷なコンディションでのレースが想定された。

ETCR第4戦に向け、ヒョンデがスペシャルゲストを招聘。ヌービルとミケリスがお互いの愛機をスワップ

 7月9~10日にベルギーのゾルダーで開催予定のFIA ETCRことeツーリングカー・ワールドカップ第4戦にて、ヒョンデ・モータースポーツが“スペシャル・デモンストレーション”の開催を決定。所属選手としてWRC世界ラリー選手権を戦うティエリー・ヌービルと、同じくWTCR世界ツーリングカー・カップ2019王者ノルベルト・ミケリスが、ファクトリードライバーとしてお互いの“愛機”を初めてスワップし、ヒョンデ・ヴェロスターN ETCRとi20 Nラリー1のステアリングを握る。

 レースウイーク土曜午後に実施予定の同イベントでは、ベルギー出身のヌービルがゾルダーのパドックに赴き、ETCR第4戦を控えたミケリスのフル電動ツーリングカーのシートに座り、ヴェロスターN ETCRをサンプリングすることとなった。

NLS復帰初戦のTOYOTA GAZOO Racing、レクサスLC、トヨタGR86ともに完走を果たす

 6月25日、ドイツのニュルブルクリンクでNLSニュルブルクリンク耐久シリーズ第4戦『45. RCM DMVグレンツラント・レンネン』が開催され、TOYOTA GAZOO RacingからSP-PROクラスに参戦した345号車レクサスLC(石浦宏明/松井孝允/片岡龍也)、SP4クラスに参戦した244号車トヨタGR86(片岡龍也/佐々木雅弘)はともに完走を果たし、ニュルへの復帰初戦を終えた。