7月27日、フォーミュラカーレースのWシリーズは2022年シーズンのカレンダーを変更し、10月7~9日に三重県の鈴鹿サーキットで開催される予定のF1日本GPサポートレースを「予期せぬ運営上の課題」により開催キャンセルを発表。代替戦として9月30日~10月2日のF1シンガポールGPでサポートレースを行うことを明らかにした。
FIAカート世界選手権ジュニア王者の中村紀庵ベルタ、欧州選手権シニアクラスでもチャンピオン獲得
7月10日、イタリアのフランチャコルタでFIAカート・ヨーロピアン選手権のOK/シニアクラス最終戦が行われ、このレースで2位となった中村紀庵ベルタ(KRモータースポーツSrl/Iame/MG)が、逆転で2022年のシリーズチャンピオンを獲得した。
昨年、FIAカート世界選手権OK/ジュニアクラスで日本人初のタイトルを獲得した中村は、2007年11月生まれの14歳。日本人の母とスロバキア人の父をもち、現在は父の仕事の関係でイギリスに住んでいる。
ダールグレンが圧巻の“ハットトリック”達成で通算50勝到達。来季『NXT Gen Cup』概要も/STCC第3戦
7月22~23日にスウェーデン南部ヘルシンボリ近郊に位置するリング・クヌットストープで争われた、2022年のSTCCスカンジナビアン・ツーリングカー選手権第3戦は、予選ラップレコードを更新した王者ロバート・ダールグレン(PWRレーシング/クプラ・レオン・コンペティションTCR)が、週末3ヒート全制覇の“ハットトリック”を達成。
またSTCCシリーズは、来季2023年より「世界初のフル電動ツーリングカーによる国内選手権」へと変貌する新生チャンピオンシップに併せて、サポートクラスとして開催される世界初の完全電動ジュニア・ツーリングカー・カップ『NXT Gen Cup』の概要もアナウンスしている。
チャスティンとの“宿敵対決”を制したハムリンが急転直下の失格劇。エリオットが4勝目/NASCAR第21戦
いよいよプレーオフが迫る終盤戦を迎えたNASCARカップシリーズ第21戦『M&M’s Fan Appreciation 400』は、今季複数回にわたり“因縁の勝負”を繰り広げて来たデニー・ハムリン(ジョー・ギブス・レーシング/トヨタ・カムリ)と“2022年台風の目”ロス・チャスティン(トラックハウス・レーシングチーム/シボレー・カマロ)が、残り18周のリスタートで直接対決の構図となり、これまでの「借金を取り立てた」ハムリンが無慈悲なライン取りで宿敵をウォールに押しやり、僚友カイル・ブッシュ(ジョー・ギブス・レーシング/トヨタ・カムリ)を従えJGRがワン・ツー・フィニッシュを飾った……かに見えた。
しかしレース後、再車検の検証を踏まえてJGRは月曜正午までの上訴を断念し、トヨタ・カムリ2台の失格処分が確定。この裁定により、3位でフィニッシュラインを通過したチェイス・エリオット(ヘンドリック・モータースポーツ/シボレー・カマロ)が「ドライバーなら誰も望まない形」ながら、今季4勝目を手にしている。
タイヤトラブル続発、酷暑の電動戦はアズコナが移籍後初の“キング・オブ・ザ・ウイークエンド”を獲得/ETCR第5戦
7月22~24日の週末にWTCR世界ツーリングカー・カップ第6戦との併催イベントとして開催された電動ツーリングカー選手権、FIA ETCRことeツーリングカー・ワールドカップの第5戦は、同じくヨーロッパを覆う熱波による酷暑が影響し、タイヤのパンクやトレッド剥離が頻発。アルファロメオ・ジュリアETCRを走らせるロメオ・フェラーリ陣営は、ブルーノ・シュペングラー(アルファロメオ・ジュリアETCR)の大クラッシュを受け最終的にファイナルを棄権する事態となった。
そんななか、内燃機関搭載ツーリングカーよりハイパワーな後輪駆動マシンを宥め透かし、今季よりヒョンデ・モータースポーツNから参戦するミケル・アズコナ(ヒョンデ・ヴェロスターN ETCR)が、移籍後初の週末最多得点者“King of the Weekend(キング・オブ・ザ・ウイークエンド)”を獲得している。
シューマッハーと元バスケ選手が呼びかけサッカーのチャリティマッチ開催。DTMドライバーが参加へ
7月25日、DTMドイツ・ツーリングカー選手権は、ハースからF1に参戦するミック・シューマッハーと、NBAで活躍した元バスケットボール選手のダーク・ノビツキーが呼びかけ、8月24日にフランクフルトのヴァルトシュタディオンで『チャンピオンズ・フォー・チャリティ』と題したサッカーのチャリティマッチを開催し、DTMから6名が参加すると発表した。
「狙ったとおりのレースができた」岩佐歩夢の初優勝は、チームの自信にもなった大きな1勝/FIA-F2第9戦(2)
ポール・リカール・サーキットで開催された2022年FIA F2第9戦ル・キャステレのフィーチャーレース(決勝レース2)で、F2初優勝を飾った岩佐歩夢(ダムス)。ピットアウト後、事実上のトップに立った岩佐は「フルプッシュ」で走行し、狙いどおりのレースができたという。なかなか結果に結びつかないレースが続いたが、今回の勝利は「チームと一緒に成長できているという意味で、僕達にとってこの優勝は大きな1勝となった」と語った。
優勝を狙った燃費走行も水の泡で佐藤琢磨は10位に「最後のイエローがなければ……」
NTTインディカーシリーズ第11/12戦は、2年ぶり開催のアイオワでのダブルヘッダーとなった。コロナ禍後の開催とあって、主催者はイベントを盛り上げるためにダブルヘッダーの合間にコンサートを組み込んだり、金曜日のパドックを無料開放するなど大盤振る舞い。レース観戦チケットも売れ行きが良く、朝夕のローカルTVは頻繁にこのニュースを流していた。
オワードが今季2勝目。レースをリードしたニューガーデンは手痛いクラッシュで王者争いは混戦/インディカー第12戦アイオワ
アイオワ・レースウェイでNTTインディカー・シリーズ・ダブルヘッダー戦。第12戦となるレース2の決勝レースが24日に行われ、パト・オワード(アロウ・マクラーレンSP)が今季2勝目を飾った。
タイヤ安全性懸念再発でリンク&コーが撤退、ホンダのジロラミ、アウディのマグナスが勝利/WTCR第6戦
イタリア・バレルンガで7月23~24日に開催された2022年WTCR世界ツーリングカー・カップ第6戦は、ヨーロッパを襲う熱波による灼熱のコンディションも影響し、第2戦に続きコントロールタイヤを供給するグッドイヤーに「安全上の懸念事項」が再発。グリッド上で最多ウエイトを搭載するリンク&コー03 TCRのシアン・レーシングは「ドライバーの身の安全を守るうえで、迅速かつ必要な措置」を求めたが、予選後になっても満足な回答が得られなかったとして、同戦からの撤退を決断する異常事態となった。
結果、レース1はネストール・ジロラミ(ALL-INKL.COM・ミュニッヒ・モータースポーツ/FK8型ホンダ・シビック・タイプR TCR)が、レース2はジル・マグナス(コムトゥユー・チーム・アウディスポーツ/アウディRS3 LMS 2)が勝利したものの、リンク&コーのみならず他陣営の各ドライバーからも、多くのコンプレインが寄せられる週末となった。